郷土民芸品


願い玉

【会津民芸】起き上がり小法師の願い玉
起き上がり小法師は、張り子達磨の素材を使った郷土民芸で、「会津三縁起」とも呼ばれています。
倒れても、転んでもすぐに起き上がる、苦難にめげず立ち上がる「七転八起」の精神を携え、400年以上の昔から人々に愛され続けている起き上がり小法師。正月の縁起物として神棚に飾り「無病息災」「家内安全」を願います。
折に触れ四季折々の願い事を、その文様と愛らしい形に込めて祈ります。


起き上がり小法師

【会津民芸】起き上がり小法師
四百年の昔から会津藩主・蒲生氏郷公より伝わる起き上がり小法師さんは転んでも起き上がるというところから忍耐と人生の象徴として人々に愛されてまいりました。
会津の風習では、初市に一族繁栄・家内安全を祈り、家族の数より一つ多くそろえるのが慣わしとされる、縁起の良い会津最古の民芸品です。


赤べこ

【会津民芸】赤べこ

ゆらゆら揺れる首に愛らしい顔立ち。赤ベコは会津民芸の代表です。
大同二年(八〇七年)、会津地方にある円蔵寺の徳一大師が「福満虚空蔵円蔵寺」を建立する際、多くの材木を運ぶため村人が苦労をしていると、どこからともなく牛の群れが現れ、作業を手伝いだしたと言われています。
重労働のため次々と倒れて行く牛の中で、最後まで働き通したのが赤牛だったとの言い伝えです。
お堂が完成した日、石になって守り神になったと言われ、円蔵寺には今も  『撫牛』として境内に牛の石像が祀られています。この赤牛にあやかり壮健を祈り、疫病除けとして、昔から子供が産まれると赤ベコの張り子を贈る習慣ができました。会津地方に疫病が流行った時にも、赤ベコのある家には病人が出ず、ベコの赤色は、魔除け厄除けとしての願いも込められていると云われています。


福だるま

【縁起物】福だるま
縁起物 福だるまの「白河だるま」は、二〇〇年以上の歴史を持つ郷土民芸です。
一七八三年に白河藩主になった松平定信が、花市に縁起物のだるまを売り物とするためにだるまの絵付けを、お抱え絵師「谷文晁(たにぶんちょう)に描かせたと伝えられております。
「眉は鶴」「ひげは亀」「あごひげは竹」「耳ひげに松と梅」を図案化した「鶴亀松竹梅」が特徴の縁起だるまです。
白河だるまは「商売繁盛」「家内安全」「必勝だるま」として江戸時代より愛され続けています。